銀河は、宇宙での星の街のようなものです。しかし、天文学者たちは最近、星がほとんど残っていないため、ゴーストタウン星がほとんど見当たらない、ゴーストタウンのようになった12個の銀河を発見しました。
これらの小さな銀河は、明るいかがやきを持たせるには星の光がまったく足りないために、「暗黒銀河」と呼ばれています。天文学者たちは、銀河が宇宙の歴史の中で成長し、どのように進化したかを考えるための重要な役割を果たすという理由から、暗黒銀河があればいいなと期待していました。しかし、今回の新しい発見まで、誰(だれ)もそれを見たことはありませんでした。
暗黒銀河は、はるか遠方の宇宙で見られます。私たちの天の川銀河のように、今日見られる星が満たされた大きな銀河を作るのに使われた「ブロック」だと考えられています。大きな銀河が完成したため、すでに使われたにもかかわらず、これらの「ブロック」をまだ見ることができます。なぜなら遠い宇宙を観察することは、過去を見ていることになるからで、遠い宇宙を観察すれば良いのです。(天文学者がちょうど良い時間にもどって見ることができる方法についてくわしくは、こちらをクリックしてください。)
しかし、どのように天文学者たちは暗い銀河を探すのでしょうか?まず、暗い部屋でろうそくを探していると想像してください。炎(ほのお)をふき消して見つけるのは難(むずか)しいでしょう。新しい発見で活躍した天文学者の1人、サイモン・リリーさんは「単に暗い銀河に明るい光を当てるだけです」といっています。そこで天文学者たちは、非常に遠くはなれている「クェーサー」という、信じられないほど明るい銀河のまわりの影になった暗い銀河を探しました。「クェーサーからの光が暗い銀河を明るく照らし出してくれます」とサイモンさんはいっています。
知っ得ダネ
これらの暗い銀河は、今日見られる銀河に比べると小さいかもしれませんが、太陽のなんと10億倍のガスをふくんでいるのです。
この記事は、イギリスの王立天文学会およびESO(ヨーロッパ南天天文台)からの報道発表によります。
Share: